絶対音感とは?

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「絶対音感」という言葉を聞いたことがありますか?

音楽番組を観ていると、絶対音感を持つアーティストがその能力を発揮している場面が数多くありますよね。
驚くべき能力と言っても過言ではないかもしれません。それでは絶対音感とはどんな能力なのでしょうか?

◆絶対音感とは?
絶対音感とは、一般的に聞いた音に対し各々の音名を思い浮かべることができる能力をいいますが、聞く曲すべてが頭の中でドレミの音名に変換され、半音未満の音の違いもかなり正確に認識できるそうです。
そのため、音楽を耳で聴いて演奏を再現することや楽譜を起こすこともでき、全ての音を忠実に拾い、原音と同じような音色で演奏することができるのです。
この能力を「耳コピ」といい、訓練をすれば年齢を問わず習得できる能力ですが、絶対音感持った人は意識せずできてしまうのです。

例えば、ピアノの鍵盤をどれか一つ弾いてもらい、鍵盤を見ることなく音を聞いただけで「この音はドだ。」「この音はソだ。」などと正確に言い当てられれば、その人は絶対音感を持っている可能性が高いです。

絶対音感が無くても相対音感がある人なら、鍵盤を弾いてみて正確に言い当てられます。
つまり、絶対音感、相対音感に限らず「音感」に優れた人なら、耳コピの能力は習得できると言えます。

◆絶対音感を持つことのメリット
絶対音感が身についていると、音楽を学ぶ際や作曲の際に有利であると言われています。譜面を見ただけで、そのままの音程で頭の中に響きますから記譜や楽曲を記憶するために便利であることは間違いありません。
また、音楽を聴いてコピーすることが簡単に出来てしまいます。

◆絶対音感を持つことのデメリット
絶対音感を持つ人が、不便なのはすべての音がドレミで聞こえてしまうことです。
音楽がすべてドレミで聞こえてくるのはもちろんのこと、たとえばパトカーのサイレンや電子的なお知らせ音、ドアの呼び鈴、時計の時報など、生活の中で音程を持つ音がすべて頭の中で自動的にドレミに翻訳されてしまいます。
また、微妙な音のズレや不響音程に不快感を持つことがあります。
高く鳴っているのはまだしも、微妙に低く狂っている音を聞かされるとかなり不快のようです。

◆どのようにして絶対音感は身につくのか?
絶対音感は後天的な特質です。絶対音感を身につけには、相対感覚が発達する前の3歳~5歳くらいの間に、意識的に何かしら楽器を弾くなりして、音の高さとその音の名前との絶対的な関係を訓練すると、かなりの確率で身につけることができるようです。
さまざまな研究の結果、遺伝や音楽家の家系でなくとも音感教育で身につけることができます。
但し、その年齢を過ぎると習得は困難だといわれています。

◆絶対音感に対する誤解について
「絶対」の語から「一般人には到達できそうもない、とてつもない音感」といった印象を受けてしまいがちですが、そのような概念は持たなくてよいのです。
絶対音感の「絶対」とは「他との関係によらず独立した」といった意味で、単なる「相対」の反義語なのです。
つまり、絶対音感とは他の音との比較なしに正しい音程を取れる感覚の事で、とてつもない音感という意味ではありません。

絶対音感はあれば便利な能力ではありますが、音楽に絶対に必要なのは絶対音感ではなく相対音感だといわれています。

絶対音感が身についていなくても、誰かが鼻歌で「カエルの歌が~」と『カエルの歌』を歌いはじめたとしましょう。
そして、もしもあなたが「聞こえてくるよ~」と続けて歌うことができたとしたら、これは立派な音感といえるのです。
しかも、輪唱してハモることができたとしたら、これは相対音感を持っている可能性が高いのです。

絶対音感と相対音感では、大きな違いが無いように思えますね。音感を身につけようと考えている、あなたは何歳ですか?5歳を超えていたら、迷わず相対音感を身につけましょう。