| 【解説書の一部】 モンゴルの響き[II]モリンホール |
| チ・ボラグ Ci Bulag(モリンホール) 1944年生れ。中華人民共和国内モンゴル自治区ジリム地区ホルチンの出身。八歳よりモリンホールを学ぶ。中国文化大革命時、投獄、強制労働を課せられるなど迫害されるもモリンホールを手放すことをせず、その研鑚に励む。内モンゴルに存在したいくつかの演奏流派をすべてマスター、それらを統合した独自の演奏風格を築きあげる。中国各地で公演実績を積むと同時に1978年には政府代表団に参加し、アフリカ各国を訪問、公演を行なった。1985年初来日、その後七回にわたり来日、各地で公演を行ない成功を収めた。 演奏活動のほか、創作活動にも実績を持ち、「万馬のとどろき」、「草原は北京へと連なる」は国家コンクールに入賞した。楽器改良にもとりくみ、現在一般に用いられているモリンホールは同氏が指導製作したモデルのものである。1989年にはチ・ボラグのかつての門下生によりモリンホールのアンサンブル「エルトニン・フルギット」が結成され、チ・ボラグはその総責任者となる。現中華人民共和国国家一級演奏員。中華人民共和国馬頭琴学会会長。内蒙古歌舞団民族音楽隊隊長。モンゴル人民共和国国立芸術大学教授。モンゴル人民共和国モリンホール協会名誉会長。 デッドマー Dedmaa(歌) 1947年生れ。内モンゴルアルシャン地方エジナの出身。前記のチ・ボラグと並んでモンゴル族を代表するのみならず、中国全体のトップクラスの音楽家である。デッドマーは1960年、故郷の草原地帯を巡業して回るオラムチという音楽団体でそのキャリアを開始した。のちにその素質を認められ内モンゴル芸術学院、北京の中国音楽学院で本格的に声楽を勉強した。内モンゴル民族歌劇団、内モンゴル歌舞団ソリストを歴任した後、1982年より現在の中央民族歌舞団に移り、ソリストを務める。その活気あふれるステージは、中央民族歌舞団の中でも特に好評を博している。中国国内で多くの賞を受賞しているほか、モンゴル人民共和国からも文化芸術最高賞を受賞した。国内各地で重要なステージを務め、また国外でもルーマニア、ユーゴスラヴィア、タンザニア、マルタ、コロンビア、アメリカ、日本、ブルンジ、マカオなど歴国を訪問、公演を行ない成功を収めている。現中華人民共和国一級演唱員、中国音楽家協会会員、中国少数民族芸術基金理事。 李 萌 Li Meng(古箏) 広西省出身の若手の古箏演奏者。中国少数民族の一つである壮族である。1987年中央音楽学院修士課程終了。現在同学院講師。中国音楽家協会会員。東方古箏研究会理事。 |