【解説書の一部】 アンデスのケーナ
古くから伝わる伝統楽器ケーナ。
ケーナという楽器は、ボリビア、ペルー、エクアドル、アルゼンチン北部、チリ北部のケチュア、アイマラ文化圏に古くから伝わるたて笛である。一般にケーナというが、伝統的なものは各地方でその長さや指穴の数、演奏される音楽が異なり、それぞれ異なった名前で呼ばれている。田舎では約500年前のスペイン人侵入以降も伝統を失わず、宗教的な祭りや、その地方の特別な日に太鼓などと共に多人数で演奏されるほか、羊飼いが放牧中に一人でケーナを吹く習慣がある。現在では都市の音楽の影響を受けて変わりつつあるが、今なお伝統は生きている。
ケーナ奏者ロランド・エンシーナス。
ロランド・エンシーナスは1958年ラ・パス市に生まれたメスティソで、9歳の時、ハイラスのチャランゴ奏者だったエルネスト・カブールと出会い、彼からケーナを贈られ、いくつかのメロディーを教わったのがきっかけで演奏を始めている。19世紀から現在までの知られざる名曲をボリビア人に紹介するために活動し、今、多くの人々の支持を得ている。ロランドはクリオージャ音楽の歴史を生きている人であり、伝統の良さを失わず新しい可能性を探し続ける、現在最も精力的に活動しているケーナ奏者である。

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