VZCG8286〜8290 山田流箏曲 六代 山勢松韻集 5枚組CD全集
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山田流箏曲CD/山勢松韻集5枚組
5枚組CDセット
山勢松韻集5枚組CD全集
CDボックス
商品番号VZCG8286〜8290、国内盤5枚組CD全集
日本伝統文化振興財団、税込価格14,175円
カルタコム価格13,180円(税込)、送料無料、税込価格から約7%割引
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■別冊解説書付
山田流箏曲の創始者、山田検校(一七五七〜一八一七)の直門に始まる三つの家柄(山田流御三家)の一つである山勢家と当代の家元六代山勢松韻師については、今さら記す必要はなさそうです。けれども、このCD集は、当代の松韻師にとって初の個人アルバムであり、ここに収められた音源の多くが、これまでの演奏活動の成果と直結するものである以上、松韻師の箏曲家へのキャリア形成の歩みをたどることは、必ずしも無意味ではないと思います。

六代松韻師は、山勢家五代家元山勢松韻師(後名、崇華。一九一六〜二〇〇三)の妹として、一九三二年(昭和七)十二月六日、東京に生まれました。本名は木原司都子。幼少時から五代松韻師のもとで山田流箏曲を学び、長じてからは、姉であり師でもある五代松韻師の最もイキの合うパートナーとして活動を続けてきました。姉妹一緒の活動歴は六十年近くに及びました。
■「山田流箏曲:六代 山勢松韻集」曲目解説の一部
[DISC1解説]
1曲目「初音曲(はつねのきょく)」 歌・箏:山勢松韻 (★試聴)
山田流箏曲の創始者である山田検校(一七五七〜一八一七)作曲の箏組歌で、伝承上は奥許として重視されています。
歌詞は、『源氏物語』の「初音の巻」に取材し、光源氏が三十六歳の年の六条院における新年の情景を描いたもの。作詞者は不詳で、一説に横田袋翁とも伝えられます。

2曲目「宮鶯曲(みやのうぐいすのきょく)」 歌・箏:山勢松韻
三橋検校(一六九三?〜一七六〇)作曲の箏組歌です。分類上は奥組新曲とされています。作曲者は富山藩に召し抱えられ、その江戸藩邸を中心に活躍した箏曲家。箏曲の創始者である八橋検校(一六一四〜八五)に次いで多くの組歌を作曲しており、いずれも文学的な香り高い題材を扱っている点に特色があります。

3曲目「秋風の曲(あきかぜのきょく)」 歌・箏:山勢松韻、尺八:山本邦山
蒔田雁門(高向山人。?〜一八五〇)作詞、光崎検校(一八二一年検校となる)作曲の新組歌です。作詞者は福井生まれの儒学者で大阪で活躍したと伝えられます。

4曲目「千鳥の曲(ちどりのきょく)」 歌・箏(本手):山勢松韻/高橋榮清/藤井千代賀歌、箏(替手):鳥居名美野/中能島弘子、尺八:山口五郎
幕末期の名古屋を代表する箏曲家、二世吉沢検校(一八〇一/○八〜七二)作曲の新組歌です。吉沢検校が、勾当時代(一八一九〜三四)に作曲した胡弓曲を、安政二年(一八五五)に箏伴奏歌曲に編曲して、それに自ら箏の替手を付けたと伝えられています。

[DISC2解説]
1曲目「熊野(ゆや)」 歌・箏:山勢松韻/萩岡松韻、歌・三弦:山登松和 (★試聴)
山田検校(一七五七〜一八一七)作曲。流祖作歌の一つで、《小督曲》《葵上》《長恨歌曲》とともに奥四曲(四つ物)として尊重されてきました。『平家物語』巻十重衡中将「海道下り」のエピソードに基づいて作られた能《熊野》(作者不詳)のクセ以下を、ほぼそのまま歌詞としています。

2曲目「葵上(あおいのうえ)」 歌・箏:山勢松韻/中能島弘子/高橋榮清、歌・三弦:鳥居名美野
山田検校(一七五七〜一八一七)作曲。流祖作歌の一つです。《小督曲》《熊野》《長恨歌曲》とともに奥四曲(四つ物)とされ、そのなかでも最も重視される大曲です。『源氏物語』の「葵の巻」を原拠とする古作をもとに、世阿弥が手を入れて成立した能《葵上》の前段をほぼそのまま歌詞としています。

[DISC3解説]
1曲目「石山源氏(上・下)」 歌・箏:山勢松韻/岸辺美千賀、歌・三弦:藤井千代賀、尺八:青木鈴慕
千代田検校(?〜一八六二)作曲の作品(奥歌曲)です。歌詞は、謡曲《源氏供養》に基づき、途中に一部独自の詞章を補っています、能のストーリーは、フィクションを書いて世人の心を惑わした罪で一種の修羅道に落ちている紫式部が、あの世から救いを求めるという設定です。

2曲目「鉢の木」 歌・三弦:山勢松韻、歌・箏:中能島弘子、歌・箏:神田都美井/坂本美井/真鍋静勢/長坂譜勢/土田紫勢、笛:鳳声晴郷、小鼓:望月太喜雄、大鼓:望月左喜三郎、大太鼓:藤舎呂雪
能の《鉢木》に取材して、今井慶松(一八七一〜一九四七)が作曲した作品です。作曲時期は大正末から昭和初年かと考えられます。作詞者は、東明一舟の芸名を持つ実業家の高橋義雄(一八六一〜一九三七)で、箒庵という号で作詞も数多く行っています。

[DISC4解説]
1曲目「花の雲(はなのくも)」 歌・箏:山勢松韻、歌:佐藤俊勢/武田祥勢、箏:近藤千勢/島村由勢、三弦:高橋衣勢
三代山勢松韻(一八四五〜一九〇八)作曲の奥歌曲で、明治十三年(一八八○)二代山勢検校慶風一(一八一二〜六八)の十三回忌追善曲として作られました。作詞者は、二代山勢検校の長男の工藤春江(?〜一八六九)。彼は、明治七年の二代山勢七回忌の時にも、その追善曲として《鹿月》を作詞しています。

2曲目「一中・箏歌掛合 竹生島(ちくぶしま)」 浄瑠璃・箏歌/都の人(朝臣):山勢松韻、漁翁(龍神):都志中、女人(弁才天):高橋榮清、三味線:都一中/都楽中、箏:中能島弘子/神田都美井、三弦:藤井千代賀
一中節と箏歌の掛合による浄瑠璃物の作品です。原曲は、安政元年(一八五四)に初世宇治倭文が作曲した一中節の作品で、当初は河東節との掛合だったと伝えられますが、河東節の伝承は途絶え、今日では一中節としても箏歌との掛合で行われるに過ぎません。

[DISC5解説]
1曲目「尾上の松(おのえのまつ)」 歌・三弦:山勢松韻、三弦(地):矢木敬二、尺八:青木鈴慕
作詞・作曲者とも不詳の本調子手事物の作品です。いつの頃からか、九州系の三弦古曲として伝えられてきたといわれます。天保十三年(一八四二)に刊行された『三絃独稽古初編』の出版広告には、第五編にこの曲が収録される旨の予告が出ているので、少なくとも幕末頃には関西でも行われていた可能性があります。

2曲目「笹の露(ささのつゆ)」 歌・箏:山勢松韻、歌・三弦:米川文子、尺八:山本邦山
島田両造作詞、菊岡検校(一七九二〜一八四七)作曲の三弦曲に、八重崎検(一七七六?〜一八四八)が箏の手を付けた京風手事物(京物)で、俗に《酒》の名称で親しまれています。この二人は京物の全盛期を代表する演奏家で、実際にしばしば競演を試みたという逸話も残され、共作になる名曲の数々は現代でも流派を問わず愛好されています。

3曲目「根曳の松(ねびきのまつ)」 歌・三弦:山勢松韻、歌・箏:矢木敬二、尺八:山口五郎
大阪の三つ橋勾当が十八世紀末頃に作曲した手事物の作品。松本一翁作詞と伝えられます。大阪での許し物制度では、最高位の曲を意味する「三役物」の一つとして尊重されてきました。もともと関西で発達した地歌三弦曲の一部は、早くから江戸の山田流箏曲家たちのレパートリーになっていました。

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