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中能島欣一の至芸をめぐって(昭和97年9月8日)
出席者:中能島欣一(1904〜1984年)、柴田南雄(1916〜1996年)、平野健次(1929〜1992年)、担当ディレクター:藤本草、記録:谷垣内和子
中能島欣一の略歴 |
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中能島欣一氏の山田流古典箏曲は、これまでにビクターレコードよりその代表作の多くが録音、発売されてまいりました。そのほとんどの作品は、1972年に発売されましたLPレコード集成「中能島欣一全集―古典篇」に纏められましたが、CD時代を迎えLPレコードの生産が中止されますと共にこの全集は全く入手が困難となっておりました。その後、その中の数曲はCD或いはカセットとして再発売されましたが、中能島欣一氏により収録をされた古典曲の全容からはほど遠いものがありました。昨年、中能島欣一氏の創作作品をシリーズでCD化したところ、改めてLPレコード「古典篇」のCD化が強く要望されたのであります。
この度、改めてLPレコード「中能島欣一全集―古典篇」をCD化するにあたり、左記の点を基本にしました。
(1)LPレコード「中能島欣一全集―古典篇」を基本ベースとしてCD化をする。
(2)「全集」以前に収録をされていたが、助演であったため「全集」に収録されなかった作品も加える。
(3)「全集」発売以降に収録、発売された作品も加える。
要するに、ビクターレコードに収録をされた中能島欣一氏の古典演奏を全て収めることにしたのです。この中には1982年に収録をされ話題となりました本手・替手を、或いは歌、箏、三絃を全て一人で演奏するという「重ね録音」による古典曲も含まれております。
中能島欣一氏は東京芸術大学で長いこと教鞭をとられ、現在山田流の第一線で活躍をされている多くの演奏家の方々を指導されてこられました。それ故中能島欣一氏の古典演奏は山田流古典のひとつの規範と言われてきました。名人といわれました中能島欣一の芸を堪能出来るアルバムとしてはもとより、山田流古典曲の規範として活用されますことを願うものです。 |
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