| 【解説書の一部】 降誕節のグレゴリアン・チャント |
| 人の声のみで構成された音楽として、世界中でもっとも多くの曲数を保有するグレゴリアン・チャント。これらはひとつの旋律をア・カペラ(無伴奏)で、しかもユニゾン(斉唱)で歌うという形式をもっている。このCDに収録された曲は、主に以下の3つのチャントからの抜粋である。 1. 「主の降誕のミサ」のための音楽 2. 「主の公現のミサ」のための音楽 3. 「聖務日課」のための音楽 10〜11世紀の楽譜に書かれたこれらのチャントは、記譜されたものとしてはもっとも古いものである。またこれらは、クリスマスやキリスト生誕を祝うナティヴィティー(Nativity)などといったカソリックの宗教セレモニーのための音楽でもある。しかし、現在我々が想像するクリスマスキャロルとは、かなり性質の異なるもので、たとえばキャロルがあのベツレヘムでの出来事、つまりキリストの誕生を祝うものであるのに対し、チャントはキリストの歴史を歌にするだけでなく、集団で一心に歌うことにより、罪を救済され、神に近づくという感動的な状況を体験させてくれるのである。 |