【解説書の一部】 ヴィッキー/シングルス+
ヴィッキーのプロフィール
少し愁いを帯びた人形のような可憐なルックスと、繊細さの中に豊かな表情を湛えたヴォーカルで60年代末、日本でも人気を博したヴィッキー。大ヒット曲「恋はみずいろ」をはじめ、フランス語で歌われた曲も多いことから、日本ではフレンチ・ポップス系の歌手というイメージのあるヴィッキー。だが、彼女本人はギリシャ人であり、幼児期をアテネで育ち、その後は作曲家、歌手でもあった父がハンブルグで仕事をするため一家でドイツへ移り住んでいる。
美しい少女へと成長したヴィッキーはやがてスターになるという夢を抱き、理解を示した父のアドバイスと厳しいレッスンを受け、1965年に念願の歌手デビューを果たす。その後、数多くのコンサートやテレビ出演をこなして、1966年にはドイツで1番の少女スターに選ばれる。翌1967年、ユーロヴィジョン・ソング・フェスティヴァルに出演したヴィッキーは運命の曲「恋はみずいろ」に出会う。ポール・モーリアのインスト・ナンバーでも有名なこの曲はヨーロッパ各国で大ヒットを記録し、その勢いはアメリカにも飛び火。日本でも発売後1週間で1万枚を越すヒットとなり、一躍アイドルとなる。
以後、このCDには未収録ながら日本語で歌った曲をヒットさせる一方、ヨーロッパでもフランス語やドイツ語、英語などでヒットを飛ばして歌手としての実績を積み上げていく。1972年のユーロヴィジョン・ソング・フェスティヴァルでは「想い出に生きる」を歌い、優勝。6ヶ国語で吹き込まれたこの曲はヨーロッパ各国で1位を獲得する大ヒットとなり、確固たる人気と名声を手にする。
日本やアメリカでの人気が下降線を辿った1970年代中期以降もドイツを中心に活躍し、数々のヒット曲を放つ一方、1980年には男児を出産。私生活でも幸福な日々を送ると思われたが、やがてギリシャ人の夫とは離婚。その後、名門の家柄に生まれたドイツ人と再婚したヴィッキーは2人の娘にも恵まれ、現在はハンブルグ近郊の宏壮な屋敷で幸せに暮らしているという。
本作にはヴィッキーの代表曲全44曲が年代順に収録。「恋はみずいろ」「想い出に生きる」といった大ヒットは勿論、1970年代中期から1980年代の曲まで収められた内容はコンプリート・ベストといえるもので、その美しい歌声と共にすべてのポップス・ファンを楽しませてくれるだろう。

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