リバーダンスの基礎知識

リバーダンス誕生ストーリー
リバーダンスの原型が生まれたのは、1994年4月のことだ。その頃、ユーロヴィジョン・ソング・コンテストが欧州各国の持ち回りで開催されいていた。その年のホストはアイルランドだった。このコンテストは欧州全土にTV中継され、3億人が見ると言われている。プロデューサーはモイア・ドハティ。彼はコンテストを盛り上げるために、幕間のパフォーマンスとして何か面白いショーがないかと考えた。そこで思いついたのがアイリッシュ・ダンスだった。堅い靴で床を踏み鳴らして踊るステップダンスをオーケストラの音楽で上演したいと考えたのだ。その作曲をアイルランドを代表する作曲家でプロデューサーのビル・ウィーランに依頼したというわけだ。
その幕間のパフォーマンスは7分間。アイリッシュ・ダンスの世界チャンピョン2人をリード・ダンサーに、30人のダンサーがビル・ウィーランの音楽に合わせて踊った。アイルランドの伝統的なダンスを情熱的で官能的に踊ったのだ。パフォーマンスが終わると、会場のすべての人が総立ちになった。凄まじい歓声が鳴り響いたのである。コンテストの終了後、優勝者の名前を気にする人など誰もいなかった。幕間のパフォーマンスのことばかりが話題になっていたのだ。

リバーダンスのステップダンスは、各国の要素がミックスされている。
リバーダンスのライブ・パフォーマンスを成功させた要因はいろいろと挙げられる。なかでもステップダンスは、そのユニークさでショーの成功に大きく貢献した。このステップダンスは、アメリカのタップダンス、ロシアのフォークダンス、メキシコのフラメンコ、それにモダンダンスなど、いろいろな要素がミックスして生まれたものだ。ダンスの振り付けも、伝統的なアイリッシュ・ダンスよりもセクシーなイメージになっている。
アクロバットなダンス ←左の写真
アイルランドの伝統的なダンスをベースにしているが、動きの激しいアクロバットなダンスでもある。



リバーダンスはケルト音楽、そのルーツは多種多様である。
ケルト音楽の背景は、実に多種多様だ。アイルランドの音楽とは最も深い関係にある。次は、イギリスや北アメリカのモダンな音楽。この他には、ギリシアやトルコ、イランの影響もある。アメリカの黒人音楽のリズムやダンスの影響も少なくない。

ダンスをバックアップする多彩な歌声とサウンド。
サウンドの方も圧巻だ。ソプラノ、男女混合ハーモニー、ケルトやコンテンポラリーのパーカッションなど多彩である。ギターもアコースティックとエレキを使用。さらに、アコーディオン、サキソフォン、電子キーボードがダンスをバックアップしている。

ソプラノ&男女混合ハーモニー
女性ソプラノは、まるで天使のような歌声だ。澄んだ美しい高音が魅力である。男女混合のコーラスが歌の広がりや奥行きを作っている。

フィドル/エレクトリック・フィドル
リバーダンスでは、このフィドル(バイオリン)のサウンドも特徴的である。ダンサブルに演奏したり、ソロ部分ではエレクトリック・フィドルで美しい音色を響かせる。

バウロン(片面太鼓)
山羊のなめし革で作られている片面ドラム、スティックで叩く。これを合奏したときの音は心臓に響くような大迫力になる。アイルランド音楽には欠かせないパーカッションである。このほか、ランベグ(両面太鼓)も使用する。

戻 る