| 【解説書の一部】 偉大なるクルアーン |
| イスラム教の聖典『コーラン』にはアッラーのお告げがしるされている。 『コーラン』は、預言者マホメット(570-632)に啓示されたアッラーの聖句を記した書で、マホメット自身の言葉は含んでいない。 預言者マホメットは、40歳になる頃から、よくメッカ近郊のヒラー山にこもった。天使ガブリエルを通して最初の啓示がもたらされたのも、このヒラー山においてであった。後の人生の23年間というもの、事ある毎に新しい詩節が啓示され、それらは弟子たちによって克明に記録されていった。マホメットがこの世を去った後、これらの詩節は幾つかの章に分けられ、『コーラン』として一つの書にまとめられた。 『コーラン』は114章によって構成され、人はどう生きるかを教える。 『コーラン』は114の章と6,666の節から成る。各章にはその最も重要な語句に関連した名前がつけられている。最も長いのは第2章で286節、最も短いのは第103章で3節から成っている。こうした奇跡的な啓示は、唯一なる神がそれまでに啓示した全ての聖典と遣わした全ての使徒を確証するものであり、人はどう生きるべきか、どう考えるべきか、そして神に対してどう振る舞うべきかを教えている。 モスクの壮麗なドームにこだまする『コーラン』の美しい響き。 オスマン帝国の首都イスタンブールには、数々の記念碑的なモスクが建てられ、イスラム文化に関連した諸芸術が花開いた。カリグラフィーと様々な装飾で彩られたモスクの壮麗なドームには、『コーラン』の美しい響きがこだました。他のイスラム諸都市に較べて、イスタンブールの『コーラン』読誦は、「マカーム」というトルコの旋法体系に基づく極めて旋律豊かなものとして発展した。『コーラン』読誦者の多くはまた、962種のマカームの完全な知識を有する、優れた音楽家でもあったのである。 このCDでは『コーラン』読誦のマスター4人が神の啓示を唱える。 『コーラン』の豊かな響きは、正しい発声法と正しい区切り方の知識を、音楽的技術と結び付けることによって生み出される、神の啓示を誦む最も美しいものである。本録音で読誦している4人のムアッジン(召喚を唱える者)は、トルコの『コーラン』読誦のマスターたちである。 |