【解説書の一部】 衝撃と絢爛のスーパーガムラン
ストラヴィンスキーにも似た絢爛たる“ヤマ・サリ”の世界。
ここで聴く“ヤマ・サリ”のガムランは、現代音楽史に魅力的な作品をのこした作曲家たち、たとえばカール・オルフやストラヴィンスキーらが創造した、絢爛たる現代音楽の作品と非常によく似たテイストをもっています。ほとばしる音の洪水、多様なリズムの饗宴、意表をつく構成の妙。かりに、ヤマ・サリの演奏する音楽を五線譜であらわしたなら、非常に高度の構築性をもった複雑な楽譜になることでしょう。音符をまったく使わない人々が、これほどまでに複雑で巧緻な作品をつくりだしたことは、ひとつの驚異というはかありません。また、ヤマ・サリの演奏には、絶頂期のジャズがもつ緻密なコンビネーション・プレイや、かつてロックが誇っていたサウンドとパワーなどを、軽々と凌駕するものがあります。さらに、つねに神々とともにある精神性が、至高の世界をかもし出します。

戻 る