| 【解説書の一部】 燦然と神秘のガムラン | |
| 史上最高の技をみせる“ヤマ・サリ”の誕生! 「ワールド・サウンズ・シリーズ」の中でも、バリ島のガムラン音楽を収録したものは、すでに6枚を数えます。現地でもまれにみるような幸運にめぐりあえて録音できたものから、最新録音設備を備えた日本のスタジオで録音したものまで、1枚ずつのディスクには、じつにさまざまな思い出がつまっています。 正直なところ、私自身この6枚のディスクを収録した時点で、これ以上のバリ島のガムラン音楽を収録することは、当分ありえないだろうと判断しました。とりわけ、プリアタン村至宝のガムラングループ“ティルタ・サリ”の創設者として世界にその名をしられている、故A.A.グデ・マンダラ翁が1986年に没したあと、この“ティルタ・サリ”の水準を凌駕する演奏を聴くことは、もうむずかしいだろうと思っていました。ところが、翁の没後、わずかな期間のうちに、あたらしく誕生したガムラングループ“ヤマ・サリ”が、まさに史上最高といえるほどの技をみせはじめたのです。 国際性と現代性を兼ね備えたスーパーグループ。 とりわけ、その音楽世界の凄さでは、現在のバリ島で、“ヤマ・サリ”以上の選択はありえないといっても過言ではないでしょう。現存するあらゆるグループの限界を打破して、ぬきんでた国際性と現代性を獲得したスーパーグループの出現です。伝統と現代、民族性と国際性という、相反する困難な命題を軽々と超越してしまうバリ島の奥深い音楽文化に、私はまたもや強烈なアッパーカットをくらってしまいました。 |
![]() ガムラン音は高周波を 含み、脳波α波の 増大効果がある。 写真左から右へ変化する。 |