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| 北インドの古典声楽カヤール 〜ワールドルーツミュージックライブラリ |
![]() 国内盤CD WORLD ROOTS MUSIC LIBRARY 北インド/声楽/カヤール 税込価格1,800円 カルタコム価格1,714円 ■税込価格から5%割引 商品番号KICW85085 |
すべてのインド音楽の終着点、声楽。その古典音楽の最高峰に立つのがカヤールの帝王=ビームセン・ジョーシー。インド音楽界の至宝の芸術を初めてデジタルで収録。あらゆる音楽のジャンルを越えて、人類の遺産たるにふさわしい一枚。 インドの古典音楽で頂点に立つのが声楽。なかでも人気が最も高いのがカヤールと呼ばれる古典声楽スタイルです。モザイクのような微分音程処理と、激しい跳躍。詞からシラブル、そして呼吸音までコントロール。人間国宝ピームセン・ジョーシーはその頂点に立つ巨匠。歌の可能性の凄さにただ驚くだけです。1988年録音。 ■コンサートの主役級の存在、ビームセン・ジョシー。 冬のインドの楽しみの1つは、大小様々なコンサートである。内輪だけのこじんまりとしたホーム・コンサートから、野外のコンサートまで実に盛り沢山。私が滞在していた西インドのプネーの町は文化学園都市として音楽愛好家が多く、毎日のようにどこかでコンサートが催されている。毎年12月に行なわれるサヴァイ・ガンダルヴァ記念コンサートは3夜連続で行われ、歌あり踊りありの上に、毎年必ず世界的に有名な音楽家を何名か招くことで定評がある。そのコンサートに不可欠な音楽家として“地元出身”のビームセン・ジョーシーがいる。インド古典音楽のなかでも、最も高い位置にある声楽、そのなかでも比類なき芸術性で全インド的な人気を博しているのが彼なのだ。もちろん毎年行われるコンサートのおおトリを務めることは言うまでもない。 ■インドのコンサートはくつろいだ雰囲気の中で行われる。 コンサート会場とはいっても、市内の小学校の校庭に特設舞台と観客専用の巨大なテントを張っただけであり、椅子席は一握りで、大半が地面の上に敷物を置いただけの簡素なもの、収容人数も自由自在である。夜9時頃から始められ、朝の6時頃まで続く長丁場なので、なかには横になって聴く人や、批評をしながらという人もいる。眠くなると家に帰り、本命の音楽家の演奏の時にまた聴きにきたりと、きわめてゆったりとしている。深夜も過ぎ、コンサートがクライマックスを迎える頃になると、聴衆の数がいっきょに膨れあがってくる。人々の本命中の本命、ビームセン・ジョーシーの歌に酔うために集まってくるのである。 ■ビームセン・ジョーシーの素顔。 さてそのビームセン・ジョーシーであるが、舞台の上の彼は、繊細で気難しい芸術家以外の何者でもないが、一旦舞台を離れると、実に気さくでおどけた、少年っぽい純粋さを残した魅力的な1人の男で、優しい家庭人でもあるのだ。しっかり者の夫人がマネージャー兼一番弟子として、世事に疎い彼をリードしている。夫人の前では偉大な芸術家も一一介のダメ親父に変じ、駄々っ児のようになってしまう。そのギャップがまた、ビームセン・ジョーシーの魅力を高めているように感じられるのは私だけだろうか。また結婚以来2人で励行している早朝ヨガが健康と若さ、そして衰えをしらない声量の秘訣であるという。 ■厳しい修行を積んで現在の地位を築き上げた。 1922年2月4日、西インドの厳格なブラーフマンの家庭に生まれた彼は、10才のときから声楽を始めるが、彼のカーストでは音楽家を目指すのはタブーとされ、校長であった父の強い反対もあり、早くに家を出ている。住み込みで師の身の回りの世話をしながらの練習。特に古典声楽の世界は伝統と格式を重んじ、流派の家系に属さない者は、もっぱら自らの精進によって芸の道を極めるしか方法はない。毎朝4時に起床し、1日で1番聖なる夜明けの1時に、沐浴し神へ祈りを捧げ、瞑想した後に歌の練習に入ったという。日々10時間近い厳しい練習を経て、インドの国宝と呼ばれる存在になったのである。 ■頂点に立った今も謙虚な姿勢を保っている。 彼は自らの芸に関して、神の加護と、厳しい師の教え、そしてファンを含めた回りの人の支えがあってのもので、自分は取るに足らない者であると謙虚に言い切っている。頂点に立つ芸術家としての傲りも衒いもなく、聴衆が満足したかどうかを心配するのである。 演奏者:パンデット・ビームセン・ジョーシー(ヴォーカル)、パンディット・マーダヴ・グディ(ヴォーカル&タンブーラ)、プルショーッタム・ワーラワルカル(ハルモニウム)、シャーシーカント・ムレー(タブラ)、シュリーニヴァース・ジョーシー(タンブーラ) 1. カヤール:ラーガ・ブリヤ・ダナシュリー [30:01] (★試聴) :ヴィランビット :ドゥルット 2. トゥルースィダースのバジャン [7:38] 3. マラーティーのアバンガ [10:38] [2008年7月9日再発売] |