【解説書の一部】 シタール絢麗
現在もっとも評価の高いシタールプレイヤー、バルト・ダースの演奏。
このディスクは、現在もっとも尖鋭で魅惑的なデリーのシタールプレイヤー、パルト・ダースの絢爛華麗な演奏をおさめたものです。伝統的な古典音楽の形式を自家薬籠中のものにしながら、時代に即した新しい感性、そして聴く者の心をとらえてはなさないエンターテイメント性をあわせもったその演奏は、次代を担う旗手としての実カが十二分であることをものがたっています。
この斬新な感覚と技術にうらづけられた音世界を体験して、かつて一世を風靡したラビ・シャンカルが、すでに過去の人となってしまったと感じるかたも少なくないのではないでしょうか。このティスクは、初めてシタールの音にふれられるかたはもとより、インド古典音楽に精通した熱烈なファンのかたにも、こよなく愛聴していただけるにちがいないと確信します。
シタールの共鳴胴はカボチャの殻で作られており、職人芸の限りを尽くした美術品。
シタールは全長約125cmから130cmをこえることもある大型の楽器です。みごとな彫刻模様が刻みこまれているものから、らでんや象嵌をほどこしたものまであり、楽器というよりもまさに職人芸のかぎりをつくした美術品とよぶのがふさわしいしろものです。共鳴胴は、かぽちやの殻でできていますが、そうは思えないほど手がこんだつくりになっています。そして、その音をひとたぴ耳にした瞬間から、聴く者の心を深くとらえてはなさないサウンドの魔カで、熟狂的なファンをもっています。
CD収録曲は、メランコリックな雰囲気とハイセンスなメロディーラインで構成されている
この曲は、朝のラーガ・パイラビのドゥーンとよばれる通俗的なスタイルのもので、どことなくメランコリックな雰囲気をただよわせています。パルト・ダースがかなでるポップス音楽顔負けのハイセンスなメロディーは、くりかえし何度も聴きたくなるほどです。

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