【解説書の一部】 流水/呉文光
琴(チン)は中空の胴を持つ7弦楽器である。
琴(チン)は、中空の胴を持つ木製ツィター属の7弦楽器で、中国の撥弦楽器として最古の、三千年を超える歴史を持っている。長さは約120p、幅と厚みは各々約20p、約8cmで、表面は中国漆で塗られている。フレットのかわりとして側面には13個の印が埋められ、運指のための音階を示している。通常5音階に調弦されている。
数千年前から伝わる古楽器である。
伝説の王によって考案され、周代(紀元前1100年〜221年)にはすでに広く普及していたという言い伝えもあるが、実際の発掘調査の結果によれば、後漢代(紀元25年〜220年)になってから、現在の形状になったことが判明している。
教養のひとつとして広く演奏された。
琴は当時、音楽や文学の集いに常に用いられるようになり、やがてその時代の中国の教養に欠かすことのできない要素のひとつとして、哲学者や知識人たちのみならず広く一般に演奏されることとなった。
琴は多彩な音色を奏でられ、表情豊かな表現ができる。
独奏楽器としての琴は、次の3種類の音色を奏でることができる。開放弦、ハーモニクス、そして運指による音階である。音色と撥弦の組合せによって、瞑想的内省的な解釈を特に表情豊かに表現できることも、琴の特徴である。

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